ロードオブザリング/二つの塔
ロードオブザリングはシリーズ3作全部劇場で見た、と思う。
残念なことにあまり記憶が定かではなく、実のところ覚えていることも少ない。
記憶していることといえば、ホビットちっせぇなぁ。灰色のガンダルフってダンブルドア校長じゃん。後なんか私は女だってやつあったなぁ。マグマ大帝かっこいいな。くらいだ。あ、でも何となく指輪が移るシーンはいくつか覚えている。ホビットの土気た指にハマる黄金のリング。あのミスマッチさは美しかったし、火山溝に落ちていくスローシーンも思い出すことができる。
しかしながら実のところ私はあまりこてこてのファンタジーが得意ではなく、この作品もそのうち買おうと思いながらDVDも持っていなかったりする。
けれども、間違いなく私を震撼させ、人生を狂わせた映画の一本に他ならない。多分記憶が間違っていなければ、あれは2作目の二つの塔だったと思う。(あるいは王の帰還の方かもしれないが)
ロードオブザリングといえば、腐女子として騒いでおきたいのは金髪のエルフ・オーランドブルームの美しさに崖から身を落とす思いをした女子は多いということだろうか。いやアレはたぶん、腐女子でなくても多かったと思うのだが、これまた残念なことに、私は1作目を丸々一本観終わっても、まるであのエルフがオーランドであることに気が付かなった。だいぶ後になってニュースのエンタメコーナーで知った。割と驚きだった。えぇ!?あれオーランドだったの!?とマジで驚いた。
と、いうのも私の中のオーランドはワイルド極まりない海賊であり、騎士であり、アウトローな男だったので、微塵もイメージが結びつかなかったというのはある。っていうかこの人ファンタジーあるいは中世の作品多かったんだなと今思った。
まぁつまるところ黒髪のオーランドが私は好きだと声を大にして叫んでおく。
というわけで、個々から腐女子に転落しましたという面白い話ではない。残念でした。
この映画の中で私にとって最も美しかったのは、金髪のオーランドブルームではなく、敵兵に押し寄せてくる水馬の大群だった。ガンダルフ復活の瞬間…じゃなかったっけ?エルフの援軍だったっけ?でもまぁなんかそんな感じで突如現れた水馬の大群だ。本当に本物の馬が走っているようだった。しっかり水なのにである。
画面いっぱいの大迫力も相まって、ハリーポッターでCGすげぇと口を呆けた私だったが、この水馬の大群には息をのんだ。動く階段の非じゃねぇなんだこれはと画面にかじりついた。
映画を見終わった後、母にあれすごかったね、CGってすごいんだね、あんなにできちゃうんだねとずっと言っていたことを映画の内容よりも鮮明に覚えている。
多分あの話は当時の私には難しかったんだと思う。あれも児童書だったはずだけど。
しかしそんなわけであの時から、私は映画のもっといろんなことが知りたい!!と強く思うようになった。そんで最終的にパソコン技術の勉強がしたくて行けたであろう進学校を蹴って、情報科高校へ進み、大学へ進学してなおグラフィックと映画の知識を蓄えた。本当に人生左右されたなと改めて思う。
因みに知識は蓄えただけで、作り上げる技術は身につかなかったが、趣味で映画を見るときの視野はぐっと広がった。おかげで、映画を見るのが一層楽しい。
と、いうわけで映画とは微塵も関係ない仕事をしつつ、映画を見て嬉々としているだけのそれなりに人生を送っている。
これを機にシリーズ全作見直してみようと思っている。
因みに続編のホビットは見たことがないので、併せて見て見たいところだ。