A.I.
母に連れられて洋画を見に行くようになって、一緒に見た映画を全部覚えてはいない。
覚えているのはハリーポッターの続編、それも3・4作目くらいまでと、ロードオブザリングのシリーズ3本。
そしてこの記事のタイトル「A.I.Artifical Intelligence」だ。
観た順番も正しくは記憶していないけれど、母も母なりに子供でも楽しめそうな作品を選んでいたのだろうかといまさらながら思う。
全部字幕だったけど。
近未来で描かれるピノキオの物語は、ハリーポッターやロードオブザリングに比べると子どもの好きそうな要素に欠くと思うのだが、その分深く考えさせられることが多いと思う。
でも思い返せばもう15年近く前の映画だ。
何よりその事実にびっくりする。
何度も見返してはいるのだけれど、こうして文章に起こすなら、しっかりあれこれ細かに物を話せばよかった。
最初こそ映像古いなと思うけれど、すぐ気にならなくなるのに毎度感嘆するので、そんなに前だったのは信じがたい。
ともあれ、物語は感動的。
多くのシーンに胸を打たれ、何も考えていなかった当時の私でさえ、中盤から泣き始め、終盤に至ってはもはや涙はとどまることを知らず、文字通りの大号泣。
この物語はいつ見ても私を泣かせてくれる。
特に主人公を演じる子役の男の子はすごい。
ロボットを演じるにあたり、映画内では瞬きを一度もしないのだと聞いた。
そんでもって何度も見ているうちに、っていうか大人になって、腐女子になって見て見ると、セクサロイドを演じているジュード・ロウにたまらなく興奮するようになったんだけどどうしよう。
いやあれ、ちょっとセクシー過ぎない?
いや他にももっと言いたいことはあるのだけれど、とにかくあのセクシーなジュード・ロウだけでもぜひ見て欲しいと私は思う。
そしてうっかり映画に泣かされて、私の術中にはまったと嘆いて欲しい。
思い返せば私もここ久しく観ていないので、見返して、泣いて、それからまたやっぱりあれは良いぞ!と別の記事に起こそうかなとも思いはじめたので、その時の為に、今回はこのくらいにしておこうかな。
あとちょっとだけ言うのなら、何故かこの「A.I.」は友人親子と一緒に見に行ったのを記憶していることだ。
不思議なことに涙のなの字もみぜず、友人は私の隣であっけらかんとしていた。
そして彼女は泣き続ける私に「大丈夫?」と終始問いかけ続けた。
映画を人と一緒に見るのはあかんな、と早くして気づいたのは彼女のおかげだったかもしれない。少なくとも、上映中に話しかけてくれるのはいただけない。
以降、一緒に映画を見に行くのは親しい家族や友人だけになった。
ともあれ、そんなこんなでこれもまた印象的な映画の一つである。
私は高校に通い始めるようになってから、DVDをポチポチと買い集めるようになったが、「A.I.」は割と早いうちにコレクションに名を連ねた。
次はロードオブザリングの話を。
何も考えずに見ていた子供のころの思い出話と、映画にどっぷりハマったきっかけは、それで全部終わるはずだ。
そしたらもう少し映画の中身に食い込んでいく話をしたいので、ネタバレしても怒らないでね。